第 2 章 環 境 行 政 の 概 要
1 組織
(1) 環境保全行政機構及び所掌事務
(平成25年4月1日現在)
◆ 所掌事務
(1) 環境行政の総合企画及び総合調整に関すること。 (2) 環境保全に関する知識の普及向上に関すること。 (3) 地球温暖化対策の調整に関すること。
(4) 鳥獣保護及び有害鳥獣の捕獲に関すること。 (5) 環境審議会に関すること。
(6) 公害対策の調整に関すること。
(7) いわき市公害防止条例の施行(環境監視センターの所掌に属す るものを除く。)に関すること。
(8) 環境基本法による騒音に係る環境基準の地域類型の指定に関 すること。
(9) 大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法、悪臭防 止法、騒音規制法、振動規制法及びダイオキシン類対策特別措置 法による措置等の要請、協議、意見の陳述及び意見の聴取並びに 汚染状況等の公表に関すること。
(10) 土壌汚染対策法による調査等義務及び実施の公告、汚染区 域の指定等、指定等の公示並びに指定区域台帳の調整等に関する こと。
(11) 悪臭防止法、騒音規制法及び振動規制法による規制地域の 指定、規制基準の設定及び指定等の公示に関すること。
(12) 鉱害の調査及び復旧事業に関すること。 (13) 環境監視センターに関すること。
(1) 環境の状況の把握に必要な監視及び測定に関すること。 (2) 公害に係る苦情等の相談及び処理に関すること。 (3) 公害防止施設の設置又は改善の指導に関すること。
(4) 大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法、悪臭防 止法、騒音規制法、振動規制法、ダイオキシン類対策特別措置法、 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律及び福島県生 活環境の保全等に関する条例の施行に関すること(環境企画課の所 管に係るものを除く。)。
(5) いわき市公害防止条例に定める各種届出の受理に関すること。 (6) いわき市公害防止条例の施行に必要な工場等の立入検査に関 すること。
(7) いわき市公害防止条例の施行に必要な報告の受理及び請求に 関すること。
環境整備課 廃棄物対策課
排水対策課 下水道施設課 下水道建設課 下水道管理事務所 生活環境部(236人)
環 境 企 画 係 環 境 保 全 係
生活排水対策室 環 境 企 画 課
(11人)
環境監視センター
(12人) 管 理 係 環 境 対 策 係
(2) 環境保全関係予算
(単位 千円) 年 度 環境保全対策費
決算額(A) 市一般会計決算額(B) A/B(%) 平成 20 年度 233,491 113,528,795 0.21 平成 21 年度 409,343 127,311,381 0.32 平成 22 年度 326,508 121,641,315 0.27 平成 23 年度 323,205 173,932,369 0.19 平成 24 年度 314,978 216,728,113 0.15
(3) 環境監視センター
環境監視センターは、本市の環境行政における技術的分野の中核機関として運営されて います。主に、「大気汚染防止法」等の各種環境関連法令に定める各種届出の受理、公害 苦情などの相談及び処理、環境状況の把握に必要な監視測定、工場などへの立入検査等、 改善・指導等に関する業務を担当しています。
◆ 名 称 いわき市環境監視センター
◆ 所在地 福島県いわき市小名浜大原字六反田 22 番地
◆ 設置年月日 昭和 47 年 1 月 1 日
◆ 敷地面積 3,770m2
◆ 建物面積 延べ 1208m2
■ 配 置 図 ■ 主 要 機 器
用途 機 器 等 名 称 数量
分光光度計 1
原子吸光光度計 1
誘導結合プラズマ質量分析計 1 イオンクロマトグラフ 1
純水製造装置 3
ドラフトチャンバー 3 ガスクロマトグラフ 2 ガスクロマトグラフ質量分析計 1
水銀分析計 1
高速液体クロマトグラフ 1
固相抽出装置 1
各種蒸留装置 3
オキシダント計動的校正装置 1
オゾン濃度計 2
雨水自動採取装置 1
光学顕微鏡 1
騒音 積分型普通騒音計 3
振動 振動レベル計 1
テレメータテレメータシステム(発生源、環境) 1
汎
用
水
質
大 気
2 環境基本条例
本市では、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、現在及び将来における市 民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的に、「健全で恵み豊かな環境の確保と将 来への継承」、「人と自然との共生」、「持続的な発展が可能な社会の構築」、「市・事業 者・市民の適正な役割分担」などの基本的な考え方を示すため、「いわき市環境基本条例(平 成 9 年いわき市条例第 4 号)」を制定しています。
環境監視センター
位 置 図
3 環境基本計画
本市では、「いわき市環境基本条例」に基づき、いわきの健全で恵み豊かな環境を将来にわ たって維持・保全していくため、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に進め、市民の 健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的として、平成 23 年 2 月、「いわき市環境基 本計画(第二次)」を策定しました。
本計画においては、基本理念である「人と自然が共生するまち 循環都市いわき」の実現を 目指し、「低炭素社会づくり」、「循環型社会づくり」、「自然共生社会づくり」を掲げ、施 策の展開にあたっては、すべての主体があらゆる活動・場面において、環境の保全を最優先に 考え、常に環境の状態を把握し、市民、民間団体、事業者、行政など社会を構成するあらゆる 団体や人々が共感できる協働による環境づくりの推進を図っています。
図2-3 「望ましい環境像」と「基本目標」「施策展開の基本的な考え方」の相関図
4 公害防止条例
本市では、市民の健康を保護し、生活環境を保全することを目的に、市、事業者及び市民の 公害防止に関する責務を明らかにし、並びに公害の防止に関する市に施策の基本事項を定める ため、「いわき市公害防止条例(昭和 46 年いわき市条例第 41 号)」を制定しています。
気候変動とエネルギー・資源
気候変動と生態系 生態系と環境負荷
低炭素社会
温室効果ガス 排出量の大幅削減
循環型社会
3Rを通じた 資源循環
自然共生社会
自然の恵みの享受と継承
人と自然が共生するまち
循環都市いわき
推 進 の 仕 組 み
環境優先 環境管理
協働 支援 率先
環境
審議会 環境指標
環境 調整会議
計画の 見直し
5 公害防止協定
公害関係法令等による規制基準や方法は一律的になっているため、本市では、工場が集中し ている地域や大規模工場が立地している地域などの地域特殊性に応じた幅広い環境配慮の観点 から、「いわき市公害防止条例」に基づき、平成 25 年 6 月 30 日現在で 32 事業者と公害防止協 定を締結し、環境保全に努めています。(公害防止協定締結基準については資料編参照)
(平成25年6月30日現在)
№ 締結年月日 工 場 等 名 称 業 種
1 S45. 7.11 日本化成㈱小名浜工場 化学工業 小名浜字高山34 ℡ 54-3111 2 〃 ㈱クレハいわき生産本部いわき事業所 〃 錦町落合16 ℡ 63-5111
3 〃 ㈱日本海水小名浜工場 〃 小名浜字渚2-4 ℡ 54-2161
4 〃 小名浜製錬㈱小名浜製錬所 非鉄金属製造業 小名浜字渚1-1 ℡ 54-5333
5 〃 東邦亜鉛㈱小名浜製錬所 〃 小名浜字芳浜10 ℡ 54-4111
6 〃 日本製紙㈱勿来工場 パルプ紙、紙加工品製造業 勿来町窪田十条1 ℡ 65-3111 7 〃 堺化学工業㈱小名浜事業所 化学工業 泉町下川字田宿110 ℡ 56-5111 8 S45. 9. 9 エムシー・ファーティコム㈱いわき工場 〃 常磐関船町宮下2-2 ℡ 43-4101 9 〃 マテリアルエコリファイン㈱小名浜事業所 非鉄金属製品製造業 小名浜字吹松15-1 ℡ 54-5183 10 〃 八茎砕石㈱玉山採石所 鉱 業 四倉町玉山字元村35 ℡ 33-2321 11 〃 常磐共同火力㈱勿来発電所 電気供給業 佐糠町大島20 ℡ 77-0211 12 〃 有機合成薬品工業㈱常磐工場 化学工業 常磐西郷町落合788 ℡ 42-4221 13 S47. 2.16 本多電機㈱いわき工場 電気機械器具製造業 小名浜島字高田町21 ℡ 58-3813 14 S47. 2.29 いわきレミコン㈱ 窯業・土石製品製造業 小名浜島字高田町26 ℡ 58-3434 15 S47. 5.11 古河電子㈱いわき工場 非鉄金属製品製造業 好間町上好間字小館20 ℡ 36-2016 16 S51. 9. 9 古河電池㈱いわき事業所 電気機械器具製造業 常磐下船尾町杭出作23-6 ℡ 43-0080 17 S53. 7.20 ㈱クリナップステンレス加工センター
鹿島アート工場 金属製品製造業 常磐水野谷町亀ノ尾85-4 ℡ 44-3011 18 S53. 9.18 ㈱エーピーアイコーポレーションいわき工場 医薬品製造業 常磐三沢町傾城作1-2 ℡ 44-5411 19 S53.11.24 あすか製薬㈱いわき工場 〃 泉町下川字大剣1 ℡ 56-2111 20 H 1. 3. 1 日本エレクトロニクス㈱いわき工場 電気機械器具製造業 好間工業団地22-5 ℡ 36-4333 21 H 1. 5.30 ㈱ケミクレア小名浜工場 化学工業 泉町下川字大剣1-133 ℡ 56-1388 22 H 2. 4.23 ㈱浮間化学研究所小名浜工場 〃 泉町下川字大剣1-134 ℡ 56-2786 23 H 3.10.30 日産自動車㈱いわき工場 自動車・同付属品製造業 泉町下川字大剣386 ℡ 75-1128 24 H 3.12.25 鶴見鋼管㈱本社工場 金属製品製造業 南台三丁目1-9 ℡ 62-0550 25 H 4. 9. 7 ㈱クレハ環境ウェステックパーク 産業廃棄物処理業 錦町四反田7-1 ℡ 63-1231 26 H 5. 1.20 ㈱三景 繊維工業 好間工業団地1-33 ℡ 36-8811 27 H 6. 6.28 トラスト企画㈱トラスト環境センター 産業廃棄物処理業 泉町下川字境ノ町116-1 ℡ 56-2777 28 H 7. 4.26 ㈱ウィズウェイストジャパン小野事業所 一般廃棄物処理業 小野町大字南田原井字
大和久169-2
℡ 0247- 72-6901 29 H 9. 8.28 いわき大王製紙㈱本社工場 パルプ紙、紙加工品製造業 南台四丁目3-6 ℡ 62-1111 30 H16. 3.10 サミット小名浜エスパワー㈱ 電気及び蒸気供給業 小名浜字渚2-4 ℡ 73-0750 31 H20.7.17 第一三共プロファーマ㈱小名浜工場 化学工業 泉町下川大剣389-4 ℡ 56-1981 32 H22.12.24 小名浜石油㈱ 石油・鉱物卸売業 泉町下川大剣1-1 ℡ 56-5047
表2-5-1 公害防止協定締結工場等一覧
工 場 等 在 地
また、ゴルフ場は農薬等の使用量が極めて多い事業所であることから、自然環境及び生活環 境の保全のため、平成 25 年 6 月 30 日現在で 8 事業者と農薬の適正使用などについて環境保全 協定を締結しています。
(平成25年6月30日現在)
№ 締結年月日 ゴ ル フ 場 名
1 H 3. 4. 1 五浦庭園カントリ-クラブ 勿来町窪田大槻193-1 ℡ 65-7933 2 〃 サラブレッドカントリ-クラブ 渡辺町上釜戸字上ノ代245 ℡ 56-0123 3 〃 勿来TAIGAカントリ-クラブ 勿来町四沢天ケ作109 ℡ 64-7111 4 〃 小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ 泉町下川字大畑17 ℡ 56-3311 5 H 3. 7.17 バイロンネルソンカントリ-クラブ 渡辺町上釜戸字子繋130-2 ℡ 56-8222 6 H 5. 4.28 ヘレナ国際カントリー倶楽部 添野町頭巾平66-3 ℡ 62-0555 7 H 3. 7.17 久之浜カントリ-倶楽部
8 H 6. 4. 8 ヴィラ-ジュ・アザリアゴルフコ-ス
ゴ ル フ 場 所 在 地
表2-5-2 環境保全協定締結ゴルフ場一覧
久之浜町末続(建設中断) 久之浜町末続(建設中断)
6 公害防止計画
公害防止計画は、「環境基本法」第 17 条の規定に基づき、現に公害が著しいか、又は、著し くなる恐れがあり、かつ公害の防止に関する施策を総合的に講じなければ公害の防止を図るこ とが著しく困難と認められる地域について、環境大臣の指示により都道府県知事が作成する公 害防止に関する地域計画です。
いわき地域は、第 5 次地域として昭和 49 年度から平成 15 年度まで 6 期 30 年にわたって本計 画が策定され、これまでの計画に基づく公害の防止に関する諸施策の実施により、一定の効果 が見られてきました。
しかし、さらに改善すべき諸課題が残されていることから、引き続き総合的な公害防止施策 を講じていく必要があるとして、平成 16 年度から平成 20 年度までを実施期間とする第 7 期の 公害防止計画が策定され、第 7 期の計画では自動車交通公害対策、地下水汚染対策を主要課題 として位置付け、公害防止対策を推進してきました。その結果、いわき地域の環境質が改善さ れたと認められたことから、公害防止計画は第 7 期をもって終了となりました。
◆ 第 7 期 公害防止計画における主要課題 ◆
① 自動車交通公害対策
主要幹線道路沿道における大気汚染や騒音の防止を図るため、関係機関と連携を図り ながら、発生源対策、交通流対策、道路構造対策、沿道環境整備、人流対策、普及啓発 などを適切に組み合わせた総合的な対策を推進しています。
② 地下水汚染対策
過去の産業廃棄物の不適正保管による地下水汚染状況を改善させるため、汚染水処理 施設(凝集沈殿、回転円盤、砂ろ過、活性炭吸着)や揚水施設の運転管理、周辺地下水 のモニタリング調査など水環境に配慮しながら総合的な対策を推進しています。